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性感染症予防啓発プロジェクト

WAVEさっぽろ

 

ーお知らせー
2005年から活動を行っている「WAVEさっぽろ」のWebサイトを、
リニューアルしました。

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HIVやエイズなどの性感染症に関するニュース

NEWS

札幌市内の4つの病院で、PrEPを1か月6,600円で利用できるキャンペーン期間が延長されました

(PrEPに使用する薬剤の提供は2026年3月までの予定です)

初めての方でも安心して受けられます。
気になっていた方は、この機会にぜひ足を運んでみてください!

 

全道でも梅毒感染者が増加していますので、注意が必要です

梅毒の流行を止めるためには、早期診断・早期治療が重要です。性器や肛門、口にしこりができたり、全身に発疹が出現するなど、少しでも疑わしい症状があれば医療機関を受診しましょう。

症状が多彩で他疾患に間違われる場合があります。
・感染から早期に投薬治療を受けることで治ります。
・一旦症状が消えるため治ったと間違われることがあり、発見が遅れる危険があります。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置すると脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
・症状が出ない場合もあるため、いつの間にか相手に感染させていることがあります。気になることがある場合は、検査を受けましょう。
・自分だけが治療してもパートナーから再感染したり、その逆もあるため、パートナーも完治することが必要です。
 
梅毒はHIVの感染リスクを高める可能性があります。梅毒とHIV感染はどちらも性行為で感染するため、重複感染の可能性があります。HIVは、もともと感染力の弱いウイルスですが、梅毒で粘膜に傷や潰瘍があるとHIVに感染する確率が高くなります。
 
札幌市の届出件数は、全国の傾向と同様、平成24年頃から急増している状況です。特に20代が突出して多く、男性は20代~50代と幅広く、女性は20代で特に多くなっています。令和6年の届出は348件であり、過去最高であった令和5年の469件よりも減少しました。しかし、依然、全国的にも報告数が多く、注意が必要な状況が続いています。

北海道 感染症対策局感染症対策課 掲載


サークルさっぽろで 梅毒検査も受けられます

無料でHIV検査が受けられて HIV/エイズに関する相談も受けられる「サークルさっぽろ」では、2025年4月からHIV検査に合わせて、希望者に梅毒検査を実施しています。

HIV検査・梅毒検査は、無料匿名で受けることができます(Webやお電話で予約ができます)梅毒検査だけを受けることは出来ません。
HIV検査と同様に翌週以降の土曜日に結果をお伝えいたします。
梅毒検査の希望の有無は、検査当日に受付で確認いたします。
(サークルさっぽろの梅毒検査はRPR検査になります)

 

HIVとエイズの基礎知識

Basic knowledge of HIV and AIDS

HIVとは

HIVは『Human Immunodeficiency Virus』の頭文字で、ヒト免疫不全ウイルスのことです。HIVに感染すると2〜4週間後に発熱、リンパ節の腫れ、頭痛などの風邪に似たような症状が出る場合がありますが(初期)、ほとんどの人は症状を感じることはありません。感染後2〜8週間で血液中にHIV抗体ができます。そして自覚症状のないまま数年間の潜伏期間に入ります(無症候期)。ヒト免疫不全ウイルスは、免疫の中心であるヘルパーTリンパ球(CD4細胞)という白血球に感染し、免疫力を低下させます。

 

エイズとは

エイズ=AIDSは『Acquired Immuno Deficiency Syndrome』の頭文字で、後天性免疫不全症候群のことです。エイズは、HIVに感染することによって発症する病気です。免疫力が低下すると、自分の身体の中で抑えることができるはずの病気を発症するようになります。それらは『日和見感染症』といって23種類の疾患があります。カンジタ症、ニューモシスティス肺炎、サイトメガロウイルス感染症、悪性リンパ腫、カポジ肉腫などの疾患があると『エイズ発症』と診断されます。

 

HIVに感染しても治るの?

HIVの感染症に対しての治療薬などは数年前からとても進歩して、エイズ発症を予防することができるようになりました。治療法として作用の異なる種類の抗HIV薬を服用します。しかし、まだ完全にHIVウイルスを身体から取り除く治療法はありません。それでも、エイズを発症しても治療で免疫力を高めることにより、感染前と変わらない生活を送ることができます。HIVの感染が検査などで判明したらすぐに医療機関を受診して、適切な治療を受けることが重要です。

 

HIV感染経路

HIVの感染は主に3つの経路が考えられます。
【性行為による感染】 HIVウイルスは主に血液や精液、膣分泌液などに多く含まれていて、性行為中に性器や肛門、口腔などの粘膜や傷口から感染します。
【血液を介しての感染】 HIVウイルスが存在する血液を輸血したり、違法薬物(覚せい剤など)の注射器回し打ちなどが原因で感染します。日本国内での献血による血液は厳重な検査により最高水準の安全が確保されていて、感染の可能性はとても低くなっています。
【母子感染】 母親がHIVに感染していると妊娠中や、出産時、授乳時に赤ちゃんへ感染することもあります。母親が抗HIV薬の服用、帝王切開での分娩、母乳を与えないことなどで赤ちゃんへの感染を1%以下に抑えることができます。
上記の感染経路以外では感染の恐れがないことが分かっていますので、HIV感染を防ぐには性行為を行う時は必ずコンドームを使用して、パートナーとの理解を共有することが重要です。

 

日本のHIVの現状

2022年に報告されたHIV感染者は 632件、AIDS患者は 252件で、HIV感染者とAIDS患者を合わせた新規報告数は 884件でした。累積報告数は 2022年末の時点では、HIV感染者 23,863 件、AIDS患者 10,558件で 計34,421件となりました。

 

世界の現状

UNAIDS(国連合同エイズ計画)とWHO(世界保健機関)は、2022年末現在、世界のHIV陽性患者数は3900万人、新規HIV感染者数は年間130万人、年間63万人がエイズによって命を落としたと報告しました。

 

HIVの検査

HIV Testing

どうして検査を受けた方がいいの?

HIVに感染しても自分自身に感じるような症状はほとんど現れません。検査を受ける以外に自分の感染状態を知る方法はありません。検査で感染していないことが判明すれば、よけいな心配や不安を解消することができます。そして、感染がわかった場合は適切な医療機関へ引き継がれ、HIVウイルスを抑える治療を受けることで今までと変わらない生活をおくることができます。少しでも早く感染を知ることは、身体のダメージを抑えることにもなります。

 

検査はいつでも受けられる?

HIVの感染初期は、血液中のHIV抗体が検出されにくい時期です。検査で正しい結果を得るために『あのSEXの時に…』と思える機会から2ヶ月以上経ってから検査を受けるようにしましょう。2ヶ月以内であっても、心配や不安を抱えている場合は保健所や、無料で検査や相談が受けられる「サークルさっぽろ」という施設があります。

 

献血のついでに調べてもらえるの?

HIV感染は、献血では分かりません。検査を目的とした献血行為は、やめましょう。

 

検査結果はすぐ教えてもらえるの?

保健所などの検査施設には、通常検査と即日検査があります。通常検査は、検査結果がわかるまで 1週間ほどかかります。即日検査は、その日にわかります。しかし“偽陽性”という判断になった場合は確認検査が必要になります。施設のスタッフの方と相談の上、医療機関で再検査を受けてください。

 

誰かに相談したいこと

Consultation

HIVにかかりやすい人っているの?



かかりやすい人、かかりにくい人などはいません。HIVなどの感染症にかかりやすい行為などがあるということです。HIVなどの感染経路は、日本では性行為がもっとも多いです。誰にでも可能性があるのです。感染を予防するために、そして感染した時にもHIVと共に生きていくための正しい知識、理解を持つことが大切です。

 

検査を受けて「陰性」だった



検査を受けた時点では、HIV抗体ウイルスが検出されませんでした。感染の可能性がある性行為を行った時から2ヶ月以上経過していて「陰性」という結果が出た場合は、HIVの感染はないと考えられます。ただし、感染予防に注意した行動をとらなければ、今後は感染の可能性もあります。セックスを行うパートナーとしっかり話し合い、コンドームを使用するなどの予防を実行しましょう。

 

検査を受けて「陽性」だった



HIVに感染している可能性があるので、医療機関で精密検査を受けて必要な治療を受けてください。検査機関で「陽性」と判定されると、心構えができている人でも大きなショックを受けることがあります。その時は、検査機関で受け取った資料などにゆっくり目を通し、気持ちが落ち着いてから医療機関に行くことも一つの考えです。検査時に相談を受けられる「サークルさっぽろ」のような施設で、話を聞いてもらうことも可能です(要予約)。心配事を相談できるサポート団体もあります。陽性者という同じ立場の人が相談にのってくれる団体もあります。ひとりで悩まず、ゆっくりと検査結果を受け止めてください。


陽性者への福祉サービス
HIV感染症の治療は、健康保険を利用しても月々の自己負担が6万円前後かかり、治療は一生続きます。日本では患者さんが治療を継続していく上で経済的負担を少しでも軽くするために利用できる社会制度があります。この制度について知りたいことや相談事などは医療ソーシャルワーカーにお問合せください。NGOや保健所でも相談を受け付けています。

 

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